こんにちは!子供英語講師のmanamiです!
子育てしていると直面するこんな悩み。

何度言っても聞いてくれないから、つい感情的になってしまう。じょうずな𠮟り方ってあるの?
叱るってとても難しいですよね。
それもそのはず!
じょうずに叱ることは、じょうずにほめることよりも難しいのです。
そこで今回は「こどもに伝わるじょうずな𠮟り方」をご紹介します。
- 3つのじょうずな𠮟り方
- ついやってしまうダメな叱り方
教えてくれたのはこの本!
本の内容と私自身の考察をふまえてまとめています。
3つのじょうずな叱り方

- 理由を説明する
- 質問や提案をする
- 親の気持ちを素直に伝える
1.理由を説明する
こどもの行動のなにがよくなかったのかを具体的に説明しましょう。
こどもが叱られる原因のほとんどは、好奇心や興味本位での行動。
そのほとんどに悪気はありません。
そのため叱られる理由を説明しないでただ否定されるとこどもは不満に思うだけです。
逆にいうと、やってはいけない理由がしっかり理解できたらこどもは自然とやらなくなります。
例)スーパーでこどもが走り出した

走っちゃダメ!

待って!走るとほかの人にぶつかって、〇〇だけじゃなくてほかの人もケガするかもよ。いっしょに歩こう!
2.質問や提案をする
質問や提案のよいところは、
目を向ける場所が「こども自身」ではなく「行動ややり方」にあるところ。
こどもは提案をされると
「そっか!この行動がいけなかったのか!次はやり方変えてみよう!」
と前向きな気持ちになります。
また、こどもは質問されると、自分で改善策を考えることになります。
人は自分で決めたことは守ろうという意識が自然と芽生えるため、同じことで叱る回数が減ります。
例)飲み物をよくこぼしてしまう

なんでいつもそうやってこぼすの!

どうしたらこぼれずに済むと思う?(質問)

テーブルの端に置くとこぼれやすいから、真ん中においたらどう?(提案)
例)壁に落書きをしてしまった

何してんの!なんて悪い子なの!

いつでも紙にお絵描きできる方法ってあるかな?(質問)

消すのが大変だから、紙に描いてみよう!
いつでも描けるように、紙をここに置いたらどう?(提案)
3.親の気持ちを素直に伝える
叱り方には2パターンあります。
- わたしメッセージ(I message)
- あなたメッセージ(YOU message)
よい叱り方とは「わたしメッセージ」です。
「わたしメッセージ(I message)とは、相手を批判したり否定したりせずに、「私」自身の気持ちを中心に、自分自身がどう感じているか、またその理由は何であるかということを伝えながらコミュニケーションをとる方法です。
島村華子(2020) 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方.株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.p103より引用
つまり「私は、私が」を主語にして、自分の感情を伝えること。
「わたしメッセージ」で親の気持ちを素直に伝えられたこどもは、相手の気持ちを思いやる力が身につき、人間関係を円滑に築けるようになります。
一方「あなたメッセージ」とは「あなたは、あなたが」を主語にし相手の行動や言動に焦点を置くこと。
「あなたメッセージは”人中心の批判”と同じように、受け手側は「責められた」と感じやすく、攻撃的になったり、言い訳をしたりと、自己防衛の反応をとりやすくなります。
島村華子(2020) 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方.株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.p104より引用
もしこどもが「だって・・」「なんで・・」と言い訳や攻撃的な言動が多かったら、「あなたメッセージ」になっているからかもしれません。
例)ダラダラしてて遅刻しそう

(あなたが)ダラダラしているから遅刻しちゃうでしょ!

遅刻しちゃうから(私は)急いでくれると嬉しいな!
例)じっと座っていられない

(あなたは)なんでじっとしていられないの!

少し座っていてくれると(私が)話に集中できてうれしいな。
「ほめ方」も知りたい!という方にはこちらもどうぞ!
その「ほめ方」キケンかも!子供を伸ばす「ほめ方」3つのポイント
ついやってしまうダメな叱り方

- 第一声が「ダメ!」「違う!」
- 罰を与える
1.第一声が「ダメ!」「違う!」
あなたはつい「ダメ!」「違う!」「やめて!」など否定的な言葉を使っていませんか?
道路に飛び出しそうになるような緊急性の高い場面を除いては、できるだけ否定的な言葉を使わないように心がけましょう。
なぜなら、否定的な言葉はこどもの脳を委縮させて、イライラが爆発しやすい状態になるから。
では、どうしたらいいのでしょう?
「ダメ」「違う」が出そうになったら、そこをぐっとこらえて、こどもの気持ちを受け入れる肯定の言葉から始めましょう。
こどもは気持ちを理解してもらえるだけで、反発せずに柔軟に他人の気持ちに寄り添えるようになります。
例)床に落書きしている

ダメ!何やってるの!

そっか!たくさんお絵描きしたかったんだね!(肯定)
でも消すのが大変だから紙に描こうか!(提案)
こどもへの肯定の言葉を瞬時に言えるようになるには、親の訓練と忍耐が必要ですね。
私も日々「ダメ」が出るのをぐっとこらえる訓練中です。
2.罰を与える
「こどもに罰なんて与えてない」と思うかもしれません。
ここでいう罰とは「こどもに肉体的、精神的に苦痛を与えるさまざまな行為」が含まれます。
- 体罰(たたく)
- 口頭による罰(怒鳴る)
- 物理的な罰(物を取り上げる・与えない)
- 行動による罰(話を聞かない・無視する)

ちゃんとしないと〇〇買ってあげないよ!

静かにしないとゲームの時間減らすよ!
これらも罰に含まれます。
考えてみると一昔前なら当たり前な叱り方でしたよね。
今の親世代にとって「罰」は自分がされてきた方法という方が多く、自然とやっていても仕方がないかもしれません。
ではなぜ罰を与えるのがダメな叱り方なのでしょうか?
- 反省しない
- 自己中心的な考え方になる
1.反省しない
罰を受けたこどもは「悲しい、イライラする」と自分の感情に注目するだけで、自分の行為のどこが問題だったかを考えません。
それどころか、次はいかに罰を逃れられるかに意識が集中し、悪知恵が働いていきます。
2.自己中心的な考え方になる
罰を与えられると、自分の行動ではなく罰を与えた人が悪いと思うようになります。
すると、自分の行動が相手に与える影響を考えずに、自分の損得だけを考える自己中心的な考えになってしまうのです。
罰を与えると、こどもの意識は罰だけに向き、叱られる原因になった行動改善には至らないのですね。
まとめ
こどもを叱るのは難しいですよね。
ただ気づいてほしいのは「じょうずな叱り方」を学ぼうと前向きなあなたはすでにステキです!
その前向きな気持ちに行動がともなえば、必ずこどもに伝わります。
- 理由を説明する
- 質問や提案をする
- 親の気持ちを素直に伝える
これらのどれか1つでも意識してこどもと接すると、こどもの態度が変化していくことに気づくでしょう。
そして「ダメ!」と言いそうになったら、そこをぐっとこらえて肯定です!
ただ、どうしてもこどもにイライラして罰を与える叱り方をしたくなる人は、まずはあなた自身の心を落ち着けることが優先。
1番のオススメの方法は「瞑想」です。
瞑想の心を落ち着かせる効果は、科学的にも証明されています。
私は瞑想のおかげで、かつてのボロボロの心が安定しました。
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