こんにちは!こども英語講師のmanamiです!
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こどもはほめて伸ばそう!と聞くけど、正しいほめ方ってなに?
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「すごい!」「じょうず!」しか出てこない。これじゃダメ?
こんな風に悩む方も多いと思います。
間違ったほめ方はこどもを伸ばすどころか逆効果になります。
それを教えてくれたのはこの本!
私はこの本に出会うまで、無意識に間違ったほめ方をしていました。
よかれと思って使ったほめ言葉が子どもの将来に悪影響なんて、辛すぎますよね。
今回は、本から学んだことと私なりの考察もふまえて「こどもを伸ばすほめ方」をご紹介します。
- こどもをほめる効果
- やりがちな悪いほめ方
- よいほめ方
こどもをほめる効果
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ほめる効果はいくつもあります。なかでも最も大切なのは
「自己肯定感アップ」
自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること。
つまり
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なにもしてない自分もOK!
たとえ失敗してもOK!
な状態のこと。
自己肯定感が高い子は人生を強く生きられそうですよね!
ここでショッキングなお知らせ!
日本人の自己肯定感は諸外国のなかで最下位!
![図表2 自分自身に満足している](https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/img/tz_02.gif)
参考:特集 1 自己認識|平成26年版子ども・若者白書(全体版) – 内閣府 (cao.go.jp)
なんと日本人の約2人に1人が自分自身に満足していないことがわかります。
では、自己肯定感が低いとどうなるのでしょう?
「チャレンジできなくなる」
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どうせ失敗する。
私なんかが挑戦してもできっこない。
これからの変化の大きい時代では、いかにチャレンジできるかが人生を左右するといっても過言ではありません。
あなたのほめ方がこどもの自己肯定感を高め、チャレンジ精神をはぐくむと思うと、「ほめ」をテキトーにはできませんよね。
自己肯定感に関して気になる人は中田さんのYouTubeがわかりやすくておススメです。
やりがちな「悪いほめ方」
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- すごい!さすが!
- 頭がいいね!優しいね!
1.おざなりほめ
どういうところがどういうふうによかったのか具体性に欠ける、中身のない表面的なほめ方をする
島村華子(2020) 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方.株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.p48より引用
「おざなりほめ」は多いのではないでしょうか?
私もついつい
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先生これ見てー!
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お!すごーい!
とほめていたことを反省します・・・
2.人中心ほめ
性格(優しさ・気遣いなど)・能力(頭の良さ・足の速さなど)・外見(顔・体形など)といった、表面上の特徴を中心にほめる
島村華子(2020) 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方.株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.p49より引用
能力や見た目をほめる人は「人中心ほめ」になっている可能性が高いです。
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テストに合格した!
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〇〇は頭いいね!
ついつい言ってしまいますよね。
なかには「これのどこが悪いの?」と感じる方もいるのではないでしょうか?
ではなぜ「おざなりほめ」「人中心ほめ」が悪いほめ方なのでしょう?
- 興味を失う
- チャレンジ精神が低下する
興味を失う
「すごい!」「じょうずだね!」とほめられ続けると、ほめられることが目的に変わってしまいます。
せっかく興味を持って始めたことでも「どうしたら次はほめてもらえるかな」と行動自体への興味を失ってしまいます。
チャレンジ精神が低下する
たとえば「頭がいいね!」とほめられ続けたとします。
するとその子は「失敗したら頭がいいイメージがくずれてしまう」とプレッシャーに感じ、自然と失敗しない選択しかしなくなります。
つまり新しいことにチャレンジすることを避けるのです。
このチャレンジ精神の低下は、将来不安やうつ症状を引き起こしかねません。
「よいほめ方」3つのポイント
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「頭がいいね!」をよいほめ方に変換すると3パターンに分けられます。
- 毎日コツコツ練習してたもんね!
- 〇〇の問題と〇〇の問題がとくに上達しているね!
- 今回のテストのために何をがんばったの?
1.プロセスをほめる
よい結果を出すにはなんらかのプロセスを経ているはず。
コツコツ継続していた、できなくてもあきらめなかった、結果が出るように工夫していた・・・
それをそのまま伝えればいいのです。
プロセスをほめるメリットは、こどもがプロセスを重視するようになること。
もしいい結果がでないときも
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次はこれを工夫したらよくなるかな?
いろいろ試してみよう!
と工夫を重ねて乗り越えようとします。
すると自然にチャレンジ精神が向上します。
ただ、プロセスほめには注意点もあります。
もし頑張っている過程を見ていなかったら、ムリにコメントするのは避けましょう。
こどもは敏感です。
「見ていなかったクセに!」とむしろマイナスになりかねません。
2.具体的にほめる
おざなりほめに「具体性」をプラスすると、一気によいほめ方に変わります。
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〇〇の問題がとくによくできたね!
さすが!
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この絵はいろんな色を使ってるね!
すごい!
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まっすぐ文字が書けているね!
じょうず!
具体的にほめるメリットの1つは次への意欲を引き出せること。
「ちゃんと見てくれてる。認めてくれてる。」と思うとうれしくて次もがんばります。
またこども自身が気づけなかった長所に気づけるのもメリット。
こどもは具体的にほめられた部分をよりがんばろうとするため、長所がどんどん伸びます。
3.質問する
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え?ほめるのに質問?
そうです!
個人的にはこの「質問する」は1番効果が高いほめ方だと思っています。
なぜなら人は言われたことより自分から発した言葉に影響を受けるから。
想像してみてください。あなたが職場で
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さすが〇〇さん!
とほめられるのと
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〇〇さん、どうやって成果上げたんですか?
と質問されて答えるのとでは、どちらの方が心に響き、うれしいですか?
圧倒的に後者ですよね!
こどもも一緒。
大切なのは親がどう思うかではなく、こども自身がどう感じたです。
質問することでたくさん引き出してあげましょう。
質問のメリットはそれだけではありません。
こどもは質問されることで、あらためて自分のよかったところを振り返り言語化します。
すると何事も「なんとなくできた」はなく「成功には理由がある」と理解し、また成果をあげるヒントを得ます。
ただ、質問の仕方には注意点が必要です。
「はい」「いいえ」で答えられる質問ではこどもの気持ちを引き出せません。
具体的な文章で答える質問を心がけましょう。
×テストよくできた?
〇テストのどこがよくできた?
まとめ
正しくこどもをほめることは「自己肯定感アップ」につながります。
自己肯定感はこれからの変化の激しい時代を生き抜くのに必須な力です。
ほめ方のポイントは以下のとおりでした。
- プロセスをほめる
- 具体的にほめる
- 質問する
ただし急に全部を取り入れるのは難しいです。
まずはできそうなものから心がけて、日々の習慣にしていきましょう。
ほめられた後のこどもの反応も変わるので、ほめてる方も楽しいですよ!
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