経験者が語る/オーストラリア留学のメリット・デメリット

オーストラリアに留学を考えているけど、どんな国なんだろう。

オーストラリアならではのメリットはなんだろう?

留学をマジメに考える人こそ気になりますよね。

この記事ではオーストラリアに1年留学していた実体験から
「オーストラリア留学のメリット5選」
「デメリット3選」をお伝えします。

留学時の状況

留学先:オーストラリア・ブリスベン
いつ:大学卒業後すぐ(当時22歳)
期間:1年間
留学種類:語学留学
目的:話せるようになりたい
海外経験:ゼロ(パスポート取得からスタート)

メリット1:心が病みにくい快適な気候

オーストラリアの大きなメリットはその温暖な気候です。

面積は日本の約21倍あり都市によって気候の違いはありますが、全体的に穏やかで住みやすいのが特徴。

私が滞在していたブリスベンは「サンシャイン・ステート(太陽の州」といわれるほど、とくに晴天の多い住みやすい都市です。

オーストラリア 気候の特徴
  • 温帯気候・亜熱帯気候で1年中温暖
  • 冬でも最高気温20℃を超え、半袖で過ごせる
  • 夏の暑い日でも湿度が低くカラッとしている
  • 降水量が少なく、晴天の日が多い

気候が過ごしやすいのはわかったけど、そんなに大切なこと?

留学生にとって気候はとても重要です!

なぜなら、太陽の光と精神疾患には関係性があるから

太陽の光を浴びると「セロトニン」という脳内物質が活性化します。

セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安や焦燥感、うつ症状を防ぐ働きをしてくれます

海外生活はただでさえストレスが多く、精神疾患に陥りやすいもの。

1年中安定したオーストラリアの気候を味方にして、心穏やかに過ごしましょう。

メリット2:日本人にとって馴染みやすい環境

海外留学でつまずきやすいポイントに「環境のちがい」があります。

英語圏の留学先は数多くありますが、その中でもオーストラリアは、日本人にとって馴染みやすい国といえます。

1.時差がほとんどない

日本との時差
  • シドニー・メルボルン+1時間
    (サマータイム期間は+2時間)
  • ケアンズ・ブリスベン+1時間
  • パース-1時間


時差ボケに悩まされることなく、現地に到着後すぐに活動できまね。

また、日本の友達や家族への連絡も、時間を気にせずできるのは助かります

2.基本的にチップの習慣がない


アメリカ、イギリス、カナダなど、英語圏の多くはチップの習慣があり、馴染みのない日本人には難しく感じます。

しかし、オーストラリアには基本的にこの習慣はありません。

そのため、レストランやタクシーも過度な緊張がなく利用できます。

ただし、高級レストランや高級ホテルは例外なので気をつけましょう。

3.右ハンドル・左車線


オーストラリアは日本と同じ右ハンドル・左車線。

「留学中は車を運転しないから関係ない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

歩行者だとしても道路は使います。

慣れないルールが原因で事故につながりかねません。

実際、韓国人の友だちは何人か交通事故にあったり、あいそうになっていました。(韓国は左ハンドル・右車線)

右ハンドル・左車線は日本人留学生にとって安心ポイントの1つです。

このようにオーストラリアは日本人にとって馴染みやすい環境がいくつかあるといえます。

メリット3:治安がよく、おおらかな人が多い

オーストラリアはほかの留学先とくらべて安全な国として人気です。

銃規制が厳しく、銃による事件はほとんどありません

私は留学中、夜に街なかを1人で歩いてもキケンな目に遭うことはありませんでした。
(ただし、どんな都市にもキケンな場所はあります。気をつけましょう。)

また、オーストラリアはおおらかな人が多いのも特徴です。

街を歩いていると気軽に声かけてくれたり、道を尋ねると親切に教えてくれる人も多いです。

朝の電車も通勤ラッシュはなく、みんなおしゃべりしたり本を読んだり楽しそうに過ごしてるのには驚きました。

この「おおらかさ」は人だけでなくシステムにも表れています。

電車やバスなどの公共交通機関が遅れることよくあります。

バスが30分来ないなんてこともありました。

それでもカリカリすることもなく、気にしないのはオーストラリア人の国民性の表れです。

メリット4:無料で楽しめる場所が豊富

せっかく留学するなら週末も充実させたいですよね。

とはいっても学生なので、できるだけ費用はおさえたいところ。

オーストラリアには無料で楽しめる場所がたくさんあります!

1.公園BBQ


1家に1台BBQグリルがあるといわれるほど、オーストラリア人にとってBBQは身近な存在。

誕生日・記念日・友人を招くときなど気軽に自宅でBBQします。

そんなBBQ好きな国民性ならではの「Public Barbecues(公共バーベキュー)」

多くの公園、自然補保護区域、ビーチなどの公共施設では予約なしで無料でBBQグリルが使えます

設置場所の自治体によって管理・清掃がされているので衛生面も安心。

私は友だちと公園で月1はBBQをしていました。

BBQをとおして交友関係が広がることも多いです。

2.数多くのキレイなビーチ


オーストラリアといえばビーチ。

各都市から気軽に行けるビーチは数多く、無料で1日中楽しめます。

留学先だったブリスベンは海に面しておらず、「ビーチはムリかな」と思っていましたが、なんと人工ビーチがありました!

オーストラリア人のビーチ好きには驚きです!

このStreets Beach(ストリーツ・ビーチ)、人口と聞くとショボそうと思いますが、実は本格的。

真っ白な砂浜で遠くに行くほど水深も深くなっています。(さすがに波はありません)

いろんなビーチを楽しむ週末もいいですね。

3.スケール大の図書館・美術館・博物館


オーストラリアで驚くことの1つに、図書館や美術館の規模が大きいことがあります。

それもなんと入館料無料!

以下は主要都市の有名な施設です。ほかにも数多くあるので、ぜひ調べてみてください。

シドニー

州立図書館
500万冊以上の本、写真、絵画、遺物やオンラインコンテンツなどがあり、国内でもかなり大きなな図書館。
有料スペースもありますが、無料でも十分楽しめます。
シドニー現代美術館
MCAの愛称で知られるオーストラリアを代表する美術館。

オーストラリアと世界の現代アートの収集と解釈をコンセプトにしています。
<ニコルソン博物館
南半球でもっとも大きい博物館。
オーストラリアではここでしか見れないミイラ・お墓・古代文字などが展示されています。

メルボルン

<ビクトリア国立美術館>
オーストラリアでもっとも入場者数の多い、
国内最古の美術館。
世界各国からの作品を70,000点が収蔵しています。
<ビクトリア州立図書館>


国内でもっとも古い公共図書館。
放射状に延びた机と吹き抜けの部屋は高さ34mもあり思わず息をのむ美しさです。

ブリスベン

<クイーンズランド州立美術館>
オーストラリア国内の作家を中心に広く世界の作品をコレクションしています。
隣接するクイーンズランド州立近代美術館と合わせて14,000点展示されています。
<クイーンズランド博物館>

クイーンズランドに生息していた恐竜や動物の模型が数多く展示されています。
なかには2mもある巨大な恐竜の骨格模型もあり迫力満点です。

オーストラリアではほかにもさまざまなイベントが定期的に行われます。

週末は友達とアクティブに楽しめること間違いなし!

メリット5:学生ビザでも稼ぎやすい

現地でアルバイトをしたい

生活費の足しに少しでも働きたい

こんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。

オーストラリアはほかの英語圏の留学先と比べ、働きやすい環境です。

1.最低賃金世界トップクラス
オーストラリアの最低賃金は時給19.84ドル。

なんと1500円程度!

これは世界での1・2位を争うレベル。

留学生の多くは日本食レストランやカフェ、清掃会社などで働いています。

ただし、バイト先によっては、最低賃金よりも低い金額を提示してくるところもあるので気をつけましょう。

2.学生ビザでも働きやすい
学生ビザは勉強が目的のビザなので、就労規則は厳しいです。

しかしオーストラリアは他国と比べ働きやすいのが特徴。

オーストラリア2週間で40時間まで就労可
アメリカ原則不可
カナダ原則不可
イギリス長期留学であれば週20時間まで可
ニュージーランド週20時間まで就労可
フィリピン就労不可

勉強もしながらアルバイトの経験もしたい方にはオーストラリアがオススメです。

ここまでメリット5選をお伝えしてきました。ここからは私が感じた「デメリット3選」をお伝えします。

デメリット1:1年中紫外線対策が必須

オーストラリアは1年中温暖な気候のため、毎日紫外線対策が必須です。

現地で驚いたのが、午前中に洗濯を干そうと10分ほど外に出るだけで「ジリジリ痛い」日差しを感じたこと。

この紫外線の被害は深刻で、オーストラリアの皮膚がん発生率は世界1位です。

学校や幼稚園では「No Hat, No Play(帽子なしではそとで遊ばない)」の指導が徹底されているほど。

オーストラリアでの紫外線対策ってどうしたらいいの?

1980年代にオーストラリアで紫外線対策として取り入れられた「サンスマートプログラム」をご紹介します。

サンスマートプログラム
  • 長袖のシャツを着よう!
  • 日焼け止めを塗ろう!
  • 帽子をかぶろう!
  • サングラスをかけよう!

日焼け止めは出かける30分前にたっぷり塗りましょう。

そして2・3時間おきに塗りなおすのもポイントです。

デメリット2:おふろはシャワーのみで短時間

オーストラリアでは浴槽がない家が多く、基本おふろはシャワーだけです。

なぜならオーストラリアでは水は貴重な存在だから。

お風呂文化の日本人からしたらショックな事実ですね。

なかには使用時間が決められている場合も多いです。

私はホームスティ先に

シャワーは5分ね!

といわれていました。

最初のうちはこの時間制限にあせって、「シャワー=ストレスの時間」でした。

使用制限がされないホームスティ先ややシェアハウスもあるので、確認するとよいでしょう。

デメリット3:衛生面に不満が出るかも

オーストラリアの衛生面は全体的に行き届いています。

ただ、日本の衛生環境が当たり前の人には不満に感じる面はあります

不満に感じやすい場面
  • トイレにウォシュレットがない
  • ホームスティやシェアハウスの部屋が汚いことがある

海外生活ではどこに行ってもそれなりに不満は出てくるものです。

そんなときは「こういうこともあるんだ」と思って受け入れましょう。

まとめ

オーストラリア留学のメリット・デメリットをご紹介しました。

まとめると以下のとおりです。

メリット
  • 心が病みにくい快適な気候
  • 日本人にとって馴染みやすい環境
  • 治安が良く、おおらかな人が多い
  • 無料で楽しめる場所が豊富
  • 学生ビザでも稼ぎやすい
デメリット
  • 1年中紫外線対策が必須
  • お風呂はシャワーのみで短時間
  • 衛生面に不満がでるかも

オーストラリアは大自然と都市が融合したとても暮らしやすい国です。

落ち着いた雰囲気で、勉強に専念したい人にはピッタリ!

また、時給が高く幅広い職種があるので、ワーキングホリデー希望者にもおすすめです。

ぜひ、チャレンジしてみてください!

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