
留学期間ってどのくらいがいいの?

どのくらいで話せるようになるの?
と疑問に思う人は多いです。
今回は、オーストラリアに1年間語学留学していた経験から、1か月、3か月、6か月、12か月でそれぞれどんな変化があったのかご紹介します。
【前提】渡航前の英語力は大切
留学を考える人の多くは、

日本でできないから留学してから頑張りたい
と思いがち。
これはもったいない考え方です。
なぜなら渡航前の英語力によって現地での学習環境が変わり、上達速度も変わるから。
実体験からお伝えします。
- 2年間、週1回大手英会話学校でグループレッスンを受ける
- あいさつ、Do you~?の質問くらいはできる
- TOEIC500点程度
入学時はレベル6のなかのレベル3。
いわゆる「ちょっとだけできるけど、英語が話せるとは言えない」レベル。
それから1年後の帰国時はレベル6。
では、レベル3とレベル6クラス環境の違いを見てみましょう。
- 日本・アジア人が多い
- 日本語を使いがち
- 比較的モチベーションが低い人が多い
- 日本にいても学べる授業内容(基本的なあいさつ・週末のことなど)
- 日本人がほとんどいない
- 南米・ヨーロッパなどスピーキング力が高い人が多い
- モチベーションが高く切磋琢磨できる
- 討論、ビジネス英語、ニュースなど幅広い授業内容
同じ金額を払うなら、より上達環境の整ったクラスで学びたいですよね。
留学中の変化の前に、留学前にできる限り英語力を高めておく大切さをお伝えしました。
【効果】1週間~1か月の留学

正直、どんなに頑張っても1か月の留学で英語力アップは難しいです。
たとえ少し実感があっても、帰国してまた日本語中心の生活に戻るとすぐに忘れるレベルです。
では1週間~1か月間の短期留学は意味がないのでしょうか。そんなことはありません。
- 短期間でも海外に滞在できたことで自信になる
- 英語で意思疎通を図る楽しさを知る
- さまざまな文化の違いを体感する
- 改めて日本のよさに気づく
1か月までの短期留学では英語力よりもではなく、精神面での成長実感が大きいです。
私の場合は渡航後すぐにホームシックにかかり、精神的に苦しい期間が3か月ほどありました。
そのなかでも毎日生活することで「海外でも生きていけるんだ」と自信を得られた期間でした。
【効果】3か月の留学

3か月経つ頃には生活がルーティン化され、学校や生活全般に慣れてきます。
この頃には日用品の買い物、観光地やイベントにも行き、土地勘もついています。
普段行く場所なら1人でも緊張せず行けるようになります。
- 特にリスニングに上達を感じる
- 「早すぎて聴き取れない」と焦っていたのが、現地のスピードに慣れてわかるようになる
- テレビはアニメ・天気予報が聞き取れる
- 聞けるのに話せないもどかしさを感じる
- 5単語くらいの文で話せる
- 接続詞や関係代名詞などを使った長文はムリ
留学3か月くらい経つと聞き取れるのに話せない自分にイライラと不安を感じます。
実はこれは順調に上達している証拠!
というのも上達順番は①リスニング②スピーキングだから。
この頃、上達実感がなくてイライラしていた私を救ってくれた、Chris先生のひと言があります。

3か月も経つのに全然話せるようになりません。どうしたらいいですか?

そうやって完璧な英語で質問ができているじゃないか。1か月前はできなかったよ。大丈夫!そのまま勉強を続けなさい。必ず話せるようになるから。
このときの発見と喜びのおかげで、その後もがんばろう!という気持ちになれました。
実際、この3か月後には日常会話に困らないくらいになりました。
留学3か月目くらいにはリスニング力が格段に上がり、TOEICでは渡航前の100点アップが期待できる期間です。
【効果】6~8か月の留学

6か月を過ぎるころには普段行かない場所にも1人で行けるくらい自信がついています。
同時に「帰りたくない」気持ちが強くなる人もいます。
私の場合、最初の3か月ホームシックだったとは思えないほど楽しくて、すっかりオージー(オーストラリア人)気取りでした。
- スピーキングにも上達を感じる
- 接続詞や関係代名詞を使いより長い文で話せるようになる
- 電話(顔が見えない状況)でも緊張せず話せるようになる
- 文章構成のしっかりしたライティングができる
- ラブコメディやディズニーなどの映画が字幕なしでだいたい理解できる
留学6~8か月くらい経つと、自分の中の感覚的な上達実感だけでなく、目に見えるものでも確認できるようになります。
例えば語学学校のテストに合格したり、各種資格試験でスコアアップしてたり。
TOEICでは渡航前の200~300点アップする人もいます。
私は7か月目くらいに会話クラスレベル6になれました。
学校によっては、一般英語クラスではなく専門スキルを学べるクラスに進むこともできます。
私は留学ビジネス英語クラスに進みました。
クラスメイトもレベルが高くより密にコミュニケーションが図れるため、友情も深まります。
帰国後10年経つ今も連絡を取り合う仲間はこの頃出会った友達です。
【効果】12か月の留学

12か月留学を頑張ったという達成感を大きく感じます。
1年間1人で外国に住んだ経験は、これからどこにでも行ける自信をくれます。
その達成感から「やっと帰れる!」という人と「帰りたくない!」という人に分かれます。
私は完全に後者で、帰国までの日数を涙のカウントダウンしていました。
- 専門知識も学び幅広い力がつく
- ネイティブとも臆することなく長く話せる
- ニュースも聞き取れる
- 突然のトラブルにも対処できる(故障・病院など)
- ディスカッションやプレゼンテーションでも堂々とふるまえる
このように12か月経つ頃には、帰国後も自信をもってアピールできるスキルが身についています。
TOEICでは900点を超える人もいるほど。
12か月の留学はそれなりに大きな費用や準備などの苦労も伴いますが、結果として得られるものはその何倍にもなります。
まとめ
今回は各留学期間でどんな変化があったのか紹介しました。まとめると以下のとおりです。
【1週間~1か月】
- 短期間でも海外に滞在できたことで自信になる
- 英語で意思疎通を図る楽しさを知る
- さまざまな文化の違いを体感する
- 改めて日本のよさに気づく
【3か月】
- 特にリスニングに上達を感じる
- 「早すぎて聴き取れない」と焦っていたのが、現地のスピードに慣れてわかるようになる
- テレビはアニメ・天気予報が聞き取れる
- 聞けるのに話せないもどかしさを感じる
- 5単語くらいの文で話せる
- 接続詞や関係代名詞などを使った長文はムリ
【6~8か月】
- スピーキングにも上達を感じる
- 接続詞や関係代名詞を使いより長い文で話せるようになる
- 電話(顔が見えない状況)でも緊張せず話せるようになる
- 文章構成のしっかりしたライティングができる
- ラブコメディやディズニーなどの映画が字幕なしでだいたい理解できる
【12か月】
- 専門知識も学び幅広い力がつく
- ネイティブとも臆することなく長く話せる
- ニュースも聞き取れる
- 突然のトラブルにも対処できる(故障・病院など)
- ディスカッションやプレゼンテーションでも堂々とふるまえる
以上、あなたが留学プランを考える参考になればうれしいです。
ちなみに、まだ留学するかどうかで悩んでいる方はこちらも読んでみて下さい。
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